第3章:建築設計編 実力伯仲の建設設計競技!

(1)「建築設計競技」

建築設計競技については、特に参加する立場の設計者側から賛否がある。しかし、もしかするとYoさんの様な、「片瀬山限定」等、エリアと土地形状がある程度限定出来ている場合には積極的に進めても良いかも知れない。
総括にも記述したが、齊藤はこのコンペについて、多分忘れることが出来ないだろう。

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平成16年10月
Yo様→齊藤 
 
お世話様です。どうしても設計者について、Su建築士とMi建築士で迷ってしまいます。お二人の良さが違うことが更に悩みを大きなものにしています。お受けいただけるかどうか分からないのですが、齊藤さんが以前お話ししていた有償のコンペ(設計者にのみ実費支払い)を開催して決定すると言うことはできませんか?
仕様書の原案を3ページ構成(基本情報、住居への希望、資料写真)で作ってみました。同じモノを3部同封しておりますので、そのままお渡しいただければよい状態になっております。
土地のサイズの書き方とか、加筆・修正がありましたら、余白等に書き込んで下さい。

  • 仮ですが、土地のこと
    • 片瀬山住宅内
    • 6mの前面道路に面した70坪前後の土地(およそ15m×15mくらい)
    • 南西方向に開けていて二階から海が遠くに見える、という想定
  • 家族構成はこんなです
    夫婦(35/33)と5歳の女の子一人
  • とにかくモノがあふれてます
    クルマ二台 (ジウジアーロがデザインした初代VW Golf & Golf Cabrio)
    バイク一台(増える予定) ミニチュアカー 3000台(増える予定) いろんなモノ(アウトドア関係 趣味関係etc...)
  • 家を建てるにあたって、実現したいこと                 
    1. 家族的希望
      • 風、光、季節、開放。 自然の営みを遮断しない。
      • いつも家族が互いに気配を感じたい。
      • 遠くに海を望める部屋を生活の中心に。リビングは二階。キッチンも二階。寝室や納戸を一階に。
      • 収納スペースがふんだんに欲しい。大きなモノ(スキーやテント、タイヤや  クルマのパーツなど)から、小さなモノ(文房具etc)まで。
    2. 夫的希望
      • クルマ好きです。自分の部屋からクルマを眺めたい。その気になれば、部屋に入れられるのもいいかも。
      • ミニカーを美しく展示したい。部屋は展示室を兼ねたい。ここは、色褪せなど考えると1階の北側でもいい。
      • 工作などもします。軽い木工(電動ノコとか使います)や、模型のスプレー塗装などできる作業スペースが欲しい。
      • ガレージ、工作室、展示室(自室)を一体に。
      • 友人がクルマで遊びに来ても、2〜3台は停められるフリーのスペースを建物のまわりに残したい。
    3. 妻的希望
      • 台所がリビングとつながっている。
      • 料理をしながら外をみたい。
      • 台所は北ではなく明るい南か西に向けたい。
      • 台所の脇にドライルームと、家事室、今使用中のダイニングセットと食器棚が入る位の部屋がほしい。
      • リビングに、スタディーコーナー
      • 出窓をソファのようにしたい。
      • 片づけが下手なので、収納を多く。
      • お風呂は明るく
      • 2階が主な生活スペースになるように。
      • 家族が家のどこにいても気配を感じられるように。
    4. 娘的希望
      • 部屋が欲しい〜。
齊藤→Yo様
 
了解しました。ただ、鏡の部分は当方で整理しないと、設計の人は分からないと思うので、郵便物到着次第、全体構成を整理した後に、折り返しYoさんにメールで内容を確認していただきます。
齊藤→Su様・Mi様 
お世話になります。先日お話ししたコンペの概要、添付ファイルの通りまとめました。なお、この用紙の他に、
  1. 現地案内図
  2. Yoさん撮影のイメージ写真
があるので、別途郵送いたします。

仕様書にも記載しましたが、今回、アース・デザインでもコンペは始めての試みです。良き蓄積としたいのでご協力お願いいたします。  コンペ・マスターのお二人から、ご指摘をいただきたく、約一週間の意見調整期間を設けております。窓口は齊藤が努めますので、何か有ればお早めにお願いいたします。
ここは冗談抜きなのですが、この記念すべき第一回が、Su建築士とMi建築士という素晴らしい設計者であるお二人の組み合わせとなったこと本当に嬉しく、楽しみに思い、かつ、私自身が決定する立場にないことを感謝いたします。
なお、プレゼンは、距離の関係から、Su建築士:午前中、Mi建築士:午後 にしたいと思います。10月末くらいで可能な日程も早めにお出し下さい。

Su建築士→齊藤 
Yo邸コンペ参加します。Mi建築士のいうように、他者の案を活用するなら提案者の諒解を得るのが礼儀でしょう。勝手に換骨奪胎されて誰々のアイデアですといわれても、苦笑いすることにならないようにしたいですね。締め切りは10/22まで大阪の都市デザインのコンペをやっていますのでその後少し時間が欲しいです。11月第2週の始めくらいになりませんか。現在のYo家見学、場所は何処でしょうか。それによって見学日を決めたいと思います。
齊藤→皆様 
参加者の日程を調整した結果、コンペの締切を11月20日に変更します。
Yo様→齊藤 
11/14、了解しました。大丈夫です。いろいろ取りまとめ、ご苦労をおかけすると思いますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
少しだけ心配なのですが、不採用案からのアイデアの一部活用、ということにお二人とも言及されていらっしゃいますが、大丈夫でしょうか?お二人のこうした反応を予想できなかったのですが、ひょっとしたら、潔く採用案のみで貫く、ということでもいいかな、とも思ったり・・・・きっちり明文化しておけば問題ない、という気もするのですが、アイデア、という形のないものゆえ、線引きが難しい場合は、お二人との今後の関係なども考えると、最初からすっきりした方法で望んでいただく、ということになっても私は構いません。
お二人のメールの流れを見ていて、ひょっとしたらモチベーションに影響が・・・などといらぬ心配をしてしまいました(^^; 齊藤さんのお考えは・・・・いかがでしょうか?
お二人には現在の住まいを見学していただける候補日を連絡いたしました。
齊藤→Yo様 
良く分からないのですが、多分、二人とも怒っているわけではないと思います。まあ少なくともそんなことでモチベーションに問題が出るような人たちではありません。
 言っているのはもっともですが、礼儀の問題です。礼儀の問題ですが、契約書状はああいう風にしか表現しようが無いことも理解が得られると齊藤は感じています。この件はこのまま進めて問題ないとおもいます
齊藤→皆様 
お世話になります。アース・デザインの齊藤です。関係者全員の日程が調整できましたので、添付ファイルの仕様に従い、 Yo邸 建築設計競技 を行います。
なお、本日、平成16年10月10日を持ちまして質疑の期間を終了いたしましたので併せてご報告いたします。どうぞ、よろしくお願いいたします。
Yo様→齊藤 
先日Su建築士がお越しいただいた時にも出て、なおかつ私も昨日見ての話ですが、上記のOo邸は雛壇状の傾斜地に地下車庫一台分でしたので、コンペでは「平らな土地」ということでお願いしたほうがいいかな、と思いました。Su建築士には打ち合わせの場でお伝えしましたが、Mi建築士(現地確認はされていらっしゃらないです)にもお伝えいただけますか?(もしくは、仕様書に明記?)
まずは、片瀬山内に実際に住めそうなのでとてもうれしいです。腰を据えて理想の土地に巡り会えれば、と思います。
齊藤→Yo様・皆様 
お世話になります。そうですか! 本当に良かったですね。
>コンペでは「平らな土地」ということでお願いしたほうがいいかな、と思いました。
 ご意向は分かりましたが、本件は以下のようにさせていただきたいと思います。
  • Mi建築士も現地を独自に見てみるといっておりました。
  • また、彼の性格や仕事への姿勢からその後視察し、既に作業を始めている可能性があります。
  • コンペの仕様は一度、既に「地勢なり」ということで一週間前に決定しています。
  • よって、「平坦を想定して設計する」というご希望はコンペの仕様(設計条件)とはせず、現段階の作業に反映できればするということにしたいと思います。
Su建築士→齊藤  
現在の地勢なりでやるということですね。「平坦を想定」し現段階の作業に反映できればする、という意味が不明です。条件はYo氏と相談して確定して下さい。Yo氏は段差のある土地を入手するつもりはないということでした。造成にも金が掛かるし、パーキングに支障が出るのを嫌っています。
Mi建築士→齊藤    
確かに作業は始めていました。仮想ではあるとはいえ、具体的な敷地を設定することの意味がなくなりますから、傾斜地であるというより、その場所のまんまあることが重要と思います。
Yo様→齊藤 
メールですいません。問題点はどのような感じでしょうか?傾斜か否かは、もちろん設計に大きくかかわると思いますが、私としては、仮の土地ということもありますので、プレーンな方がやりやすいのかと。。今後実際に買える場所が傾斜地である可能性もないとは言えませんし。。どうしましょう。一時間後に電話します。
Yo様→Su建築士、Mi建築士
その節は、遠方までご足労いただきましてありがとうございました。
さて、このたび、私どものコンペの件で、齊藤さんより仮の土地を設定していただきましたが、Su建築士から、当該地が傾斜地であることから、その傾斜を考慮したほうがいいでしょうか、とご質問をいただきました。
私は、その時、自動車と同じ目線で暮らすことばかりがアタマにあり、地下車庫よりもフラットな道路づけがされている方が理想的かと思いました。そこで「実際に購入する土地ではないので仮にフラットな地形ということにしてはどうでしょう」と応えましたが、そうした場合には、道路づけ部分の傾斜の扱いや近隣との高低差の設定等々、新しい問題が生じてしまいます。そこで考慮の末、「設定した土地現況のまま」という設計条件で統一させていただくことにいたしました。
話が行ったり来たりで大変申し訳ありませんが、そのような形で進めていただければと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

平成16年11月

【Yo邸 建築設計競技】

アース・デザイン齊藤の立ち合いの元、Yoご夫妻、Su建築士、Mi建築士が参加。午前にSu建築士、午後にMi建築士がYoご夫妻に対しプレゼンテーションを行いました。

午前の部:Su建築士によるプレゼンテーション

午前に行われたSu建築士によるプレゼンテーションでまず一同を驚かせたのが、精巧な模型。その完成度の高さに思わず目を奪われます。
建物屋根は取り外すことができ、1階・2階ともに間取りが立体的に表現されています。
赤と黄色のフォルクスワーゲンゴルフのミニカーも、Yoさん(ご主人)のコレクションにあわせてSu建築士が用意。愛車の収まり具合も具体的にイメージすることができます。さらに模型を保護する外箱には、ミニカーを格納するスペースまで確保。

 

設計競技の最終案までに、合計7つのプランが検討され、そのプロセスを順を追って説明。
建築家の思考過程を垣間みることのできる貴重な体験です。
最終案はパネルでも用意され、平面図、断面図、模型を撮影したイメージ写真などが描かれています。
Yoさんご家族が提示した要件を全て満たしながら、熟達したクリエイティブな発想で、バランス良く全体がまとめあげられています。
(左の画像をクリックすると拡大画面が表示されます。ただし、図面の縮尺は反映されていません)

午後の部:Mi建築士によるプレゼンテーション

一方のMi建築士は、二次元および三次元CADによる美しいパネルを持込み、
斬新でスタイリッシュな
プレゼンテーションを展開。

中でも圧巻なのが、ガラスの仕切り+アクリルの棚で作られ、ご主人のコレクションであるゴルフのミニカーを陳列できる
趣味の部屋(工作室)。
"車のレースカーテン"を通して、リビングや外の風景を見渡すことができます。
(右の画像をクリックすると拡大画面が表示されます。)

全体のイメージは、
ご主人が愛して止まない
フォルクスワーゲン(VW)・ゴルフの
ディーラー。
1階はショールームとコックピット、
2階がエグゼクティブオフィス。
正面の大きなガラス面には、
支柱によりさりげなく「VW」の文字が!

Yo様→皆様 
昨日は、私どものために素晴らしいご提案を頂戴し本当にありがとうございました。大変感動し、将来への夢に一歩近づけた気がいたしました。
11/28にお返事をさせていただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。重ね重ね、ありがとうございました。
Yo様→皆様
おはようございます。いい天気ですね。拙宅の設計、Su建築士にお願いしたく、ご連絡申しあげました。あれから考えに考えた末、Su建築士のプランがより我々の理想に近付けると判断ました。Mi建築士のプランは思っていた通り、様々な可能性を感じさせ非常にスタイリッシュでした。我々の希望を消化して下さった上でのオリジナリティのご提案だったとは存じますが、ひょっとしたら、家に負けないようにスタイリッシュに生活しないとならないかな、と感じてしまいました。
もちろん、話し合いの中での調整の範囲なのかも知れませんが。。Su建築士のプランは我々の複数の希望をすべて適えた上にプラスアルファのご提案がありました。
家族間のつながり、眺望、趣味と生活のバランスが理想的でした。なにより、あの空間で生活している自分達が目に浮かんだのが大きなポイントでした。
齊藤さんには、貴重な機会を設けて頂きありがとうございました。とり急ぎ、結果のご報告でした。パソコンが引越作業中のため、携帯メールで失礼します。

     *その後物件売却時に不慮の事故があり土地探索をペンディング、
           物件売却 に傾注することになった。

   次ページ  時系列なら・・ 第2章:土地購入編(4)「転居」

   次ページ  作業の流れなら・・ 第3章:建築設計編(2)「建築基本設計」          
総括・目次
第1章:物件売却編
マニュアル査定では分からない、生きている不動産市場
第2章:土地購入編
品薄ならば掘り起こす。定石通りの現地移住
(1)「強引な営業にも屈しない!」
(2)「設計者選定その1」
(3)「登記簿調査」
(4)「転居」
(5)「片瀬山 本格探索開始」
(6)「礼を尽くし、正直者が報われる」
(7)「契約→引渡し」
(8)「眺望保全の一般論検討」
第3章: 建築設計編
(1)「建築設計競技」
(2)「建築基本設計」
(3)「工務店選定」
第4章 建物施工編
「湘南住宅物語(建物編ブログ)」につづく
 
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